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スウプの檻歌词

「スウブの檻」
原曲∶人形裁判 ~ 人の形弄びし少女 from 東方妖々夢
文章∶六弦a助 / 編曲∶六弦a助
歌∶櫻井アンナ

妾の胸にはぽっかりと丁度拡げた手のひらが一つ
收まるほどの穴が開いておりまして、
此れは一体全体どう云う事なのでございましょうか、
と先ほど屋敷を訪ねて来られた
赤い装束をお召しになられた淑女にお尋ね申し上げました処、
「其れは貴方がご自身で召された真実、
即ち虚構と云うものでございましょう」と仰言り、
スウプをするりと一さじお召しになられました。

妾は生来、自らが取る言動、行動を以て他所様を傷つけるのではないかと
云う妄想が在る故に妾は他所様を立てて接する事を美徳としておるのです、
と先ほどお屋敷を訪ねて来られた黒いお召し物を召された
淑女にお申し上げました処、
「其れは貴方ご自身がその様に接される事を望んでおられる、
若しくは御身を傷つけられる事を極端に恐れるが故、
即ち臆病故のものにごさいましょう」と仰言り、
ウスプをすると一さじお召しになられました。

此れは真実の檻、其れは目に見えぬ理。
其れは誰が為のもの? 
ただ其の答えを知りたいだけ。

言葉を見失うは、貴方を傷つけぬ為。
言葉を選ぶが故、静寂を生む―――。

此れは真実の檻、其れは目に見えぬ理。
其れは誰が為のもの? 
ただ其の答えを知りたいだけ。
甘く淡く揺らめく霧に包まれたら、
綺麗な嘘で染まる言葉さえ
何もかもを隠して誰の目にも触れず、
綺麗なままの私。―――全ては見せずに。

妾は全ての事柄を論理的に考えており、
無駄な努力はしないように心掛けて日々を生きておるのです、
と先ほどお屋敷を訪ねて来られた青いお召し物を召された
小さな淑女に申し上げました処、
「其れは貴方ご自身が幼いが故に無駄であると捉えているだけに過ぎず、
最強への道に無駄な経験など一つも無いと云う事を
貴方ご自身が御身を以て知る必要があるのではないでしょうか」と仰言り、
ウスプを九皿お召しになられました。
此れは真実の檻、其れは目に見えぬ理。
其れは誰が為のもの? 
何かに守られ知り得ぬもの?
甘く淡く揺らめく霧に包まれたら、
綺麗な嘘で染まる此の身さえ
何もかもを隠して己すらも見えず、
手探りな現状さえも決して悟えれず。

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